キミの願いを


「もしかして、エマのこと?

たしか、君…エマの友達だよね?なんか誤解してない?




俺は、『付き合おう』って言ったことも、言われたこともないんだけど。」




「……は…?」





「何?エマが勝手に付き合ってるとか言ってたの?

困っちゃうな…。」



「そういう女は面倒だって、輝いつも言ってんのにね?」


輝先輩と一緒にいる女の先輩がくすくすと笑う。



「……お前、あいつはお前のこと本気やって知ってて、遊んでたんか!?」


琉唯が輝先輩の胸ぐらを掴んだ。



「琉唯、やめとけって。」


赤川くんが止めに入る。



「やだー。こわーい。」


女の先輩の猫なで声。