「あ!!部室って…部活戻らなきゃだ!!」



「あ!すみません!!」



「ううん、詩織のせいじゃないよ!!こんなにいいもの貰ったし!!」



「そんな…」



「じゃあ、ありがと!!またな!!」




先輩は飛びっきりの笑顔を私に向けて、食堂を後にした。




「…っ~~…やったぁー!!!!」




先輩の足音が消えた瞬間、私は一人でそう叫んだ。




渡せた!!



渡せた!!



渡せた~~!!





来てくれたよ。



先輩が来てくれた。




私のために…




やっぱり先輩は優しかった。




先輩……




本当……



大好きです……