「…唐揚げを作ったのは、水森の母さんだろ?
水森に言っても意味ねぇ」

來はそう言うと、
家の中に入ってしまった。

「…あらぁ!!
ごめんねぇ。
反抗期で」


來のお母さんは、
慌てたように言った。


『いえ!!
気にしないで下さい。
アタシ、來の言う通り
唐揚げ作ってないですし。
…宿題あるんで失礼します!!』


アタシは、
逃げるように
來の家から出た。