「ねぇ…
やってみる?」


『な…何を…?』


「恋人ゴッコ」


『…恋人ゴッコ?』


「恋愛ゴッコ…
とも言うかな」


『レンアイ…ゴッコ…』


「俺のこと
好きなんだろ?」


アタシは
コクコクと頷く。


「…じゃぁ
いいじゃん。
な?」


次に來は
アタシの耳元で言った。


「真緒」





恋愛ゴッコの
恋人ゴッコの
始まりだった…―――