(なんだ? この禍禍しいかんじは……)
本能的に、危険を感じて身構えた。
全身に感じる刺さるような緊張感に、体中の神経を解放して、次の攻撃に備える。
多少の傷を負っても死ぬことはない。
だが、大きな傷を負えば、当分は身動きが取れなくなる……
それだけは避けたかった。
互いに隙などみせないことは最初から分かっている。
――ミカエルが一歩、足を前に踏み出した。
その人形のような顔に、冷たい笑みを浮かべ……
未知の能力を持つ
人間が作り出した戦闘人形
かわすだけではどうにもならない。
(やるしか、ないか?)
諦めにも似た気持ちで、胸のうちでつぶやき、その瞬間を待つ――

