数え切れないほど繰り出される攻撃……
目の前を横切ったプラチナの髪を見た瞬間。
リエルの姿が脳裏をよぎった。
(そうだ、いつまでもこんなことをしてる場合じゃない)
横になぎ払われた剣先を、宙へ飛びかわすと、背後に立っていた街灯が渇いた金属音をたてて替わりに折れ、折れた上半分が、雪が積もった地面に落ちていく。
少し離れた地面へ降り立つと同時に、また襲ってくる剣先を、今度はよけずに手で掴んで止めた。
「なっ……!!」
驚きの声を上げて、俺の顔を見上げたミカエルの目が、次の瞬間には驚愕の色に染まる。
「あなた、その瞳の色……」
剣先を掴まれ、身動きが出来ぬまま、赤く変光した俺の目をじっと見つめ、ミカエルがつぶやいた。
「人間かと聞いたな?」
動きを止めたミカエルを見下ろし、静かに口を開く。
「否だ」

