消え行く花のように

(―12―)



「ジュード!! おまえ一体なにやらかしたんだ!?」

店に現れた俺の顔を見るなり、ガーフィールドは興奮気味に声を上げた。

「憲兵どもが血相かえて探し回ってるぞ。今日ここにも聞き込みに来た……もちろんとぼけといたがな」

「なんでもない」

ガーフィールドの問いには詳しく答えず、俺は店内を見回す…

「リエルは? 姿が見えないが」

神経を尖らせ近辺の様子も探ったが、リエルの気配が感じられない。

「ああ……それなんだがな」

俺に視線を向けられると、ガーフィールドが決まり悪そうにボサボサの頭を掻いて口を濁らせた。

「2、3日前から、いや、正確にはお前さんが言ってた日が過ぎた頃から様子が変だったんだ。なんだか、寂しそうでな……」

「何があった?」

急く気持ちを抑えて静かに訊いたつもりだったが、責められてるような気がしたのだろうか?ガーフィールドは俺から視線をそらして、ふう、とため息をついた。

「なんだか思いつめてる風だったから、色々なだめてはいたんだが、今朝方姿を消しちまってなあ……」

「消えた?」

ガーフィールドの言葉に思わず表情が歪むのが自分でもわかる。