消え行く花のように



―― バンッ !!

ドアを開けると同時に右肩に強い衝撃があった。

銃を構えた憲兵が五人、銃口をこちらに定めて、そのうちのひとつから硝煙が立ち昇っている。

撃たれた右肩に空いた穴はすぐにふさがった……

充分な『食事』をとった体は、普段以上に再生力が増しているようだ。

「問答無用で発砲か……殺せと言われたか?」

ゆっくり顔を上げ、撃った憲兵へと視線を投げて問う。

「憲兵殺しは死罪となっている。どんな理由があろうともな」

確かに弾があたったはずなのに、痛がるそぶりすら見せぬ俺に動揺しつつも、威圧的な態度は崩さず、撃った男が答えた。

「そうか」

静かに答えるとともに、自然と笑みが浮かんだ。

(殺す、だと?)

くっく、と喉を鳴らし笑う俺を見て、憲兵たちの表情に戸惑いの色が浮かぶ。

(たかが、人間が……俺を?)

体に眠る、血が騒ぐのを覚える。

「やってみるか?」