消え行く花のように




「なんだなんだ? 急にどうした?」

急な申し出に、わけがわからないと言った表情でガーフィールドは俺を見た。

「ちょっとした私用だ。俺が戻るまで、不自由させないでやってくれ」

ガーフィールドは、俺の素性を知らない。

詳しく説明することもできない。

「いや、こっちはかまわんが……」

じっと黙って、立ち尽くすリエルと俺を交互に見ながら不思議そうな顔をするガーフィールドに、なかば強引に

「頼んだぞ」

念を押すように言い、俺の手を強く握り締めるリエルの手をそっと解き、その顔を覗き込む。

「必ず迎えに来るから、いいこにしててくれ……な?」

「……うん」

リエルは小さく答えると、俺の顔を見上げ、再び口を開いた。

「ジュード、本当に大丈夫?」

「ああ、なんともないから。心配しないで待ってろ 」

だんだんと強まってくる頭痛に耐え、精一杯平静を装いながら、最後にリエルの頭をなで、俺は店から出た。

リエルが泣くのをこらえているのに、気付かない振りをして――