昨日と同じように、 私たちの前を通り過ぎようとしていた。 私はとっさに、 「先生!靴新しいね。」 なんて話し掛けていた。 すると笹森先生は、 「あー!そうなんよ。誰かさんが 靴ボロボロとか言うからー。 新しい靴うらやましいやろ?」 なんて、笑いながら 足を前に出して言ってきた。 笹森先生ってこんなにかわいい顔 するんだなあ。なんて 私は思った。 いつもは冷たく、誰も寄せ付けたくない ような顔つきなのに・・・ なぜか今日見ている笹森先生は、 子供のように純粋な笑顔だった。