その背中を見つめていた その時の私には恋心なんて 全くなかった。 だけど先生の背中は、 どこと無く輝いて見えたんだ。 そして、次の日も球技大会だった。 昨日と同じ場所で 私とまさみは自分自身のクラスを 応援していた。 今思うと、昨日と同じ場所に居ることで ―また先生に会える― そう思っていたのかもしれない。 「真実ーあれ、あの先生‥ 昨日ボロボロだった靴履いてた先生。」 まさみが指を差した先には、 笹森先生が居た。 新しい靴を履いて、 こっちに歩いてきていた。