「どうする?」
「今日は少し冷えるから、温かい飲み物がええな」
私は関のオーダーを受けて、少量のお湯を沸かし傍らでフライパンを温める。
「コンロの火、見ているだけで店の中が温まる様やな」
「もう少しの辛抱で身体も温まるさ」
「時雨、灰皿くれへんか?」
「その時雨って呼び方、止めてくれないか」
「別に良いやないか。折戸時雨……カッコええ名前やないか」
「名前は格好良くても、私はしょぼくれた喫茶店の親父だよ」
軽い言葉の応酬をしていると、コンロに掛けた薬缶から蒸気が立ち上る。私はタンブラーに湯を注いでさっと容器を温めてシンクに湯を捨て、角砂糖を放り込み、再度熱湯を注ぎ込み角砂糖を溶かし、ラムを適量注ぎ込みステアしてバターを浮かす。
「ホット・バタード・ラムかいな。美味そうや」
「今日は少し冷えるから、温かい飲み物がええな」
私は関のオーダーを受けて、少量のお湯を沸かし傍らでフライパンを温める。
「コンロの火、見ているだけで店の中が温まる様やな」
「もう少しの辛抱で身体も温まるさ」
「時雨、灰皿くれへんか?」
「その時雨って呼び方、止めてくれないか」
「別に良いやないか。折戸時雨……カッコええ名前やないか」
「名前は格好良くても、私はしょぼくれた喫茶店の親父だよ」
軽い言葉の応酬をしていると、コンロに掛けた薬缶から蒸気が立ち上る。私はタンブラーに湯を注いでさっと容器を温めてシンクに湯を捨て、角砂糖を放り込み、再度熱湯を注ぎ込み角砂糖を溶かし、ラムを適量注ぎ込みステアしてバターを浮かす。
「ホット・バタード・ラムかいな。美味そうや」


