私は紙面を折り畳みカウンターの端に置き、二日目の追っかけ記事を読む。記事には山本が起した会社の詐欺と不正の内容、人間賭博と云う文字が躍っている。詳しい内容は現在調査中との事だが、富田が二日目の段階で出した情報は、大まかな山本の詐欺内容と、兄をフロントに立てた不正運営だけだ。その他は現在上場している会社の株式の廃止に向けて調整に入る可能性が有ると示唆するに留まっている。無論株主からの詐欺だと云う訴えは紙面の至る所に記載されているが、私は馬鹿らしい気分を抑え込み煙草に火を点ける。確かに詐欺を働いた山本の運営方法等は誉められた物では無いが、果たして何割の人間が本当の意味での株主に成って居たのだろうか。株主の中には利鞘だけを求める人間も大多数含まれているのだろう。