「気にする事は無い。それより、これからどうするかを考える事の方が重要じゃないかな」
「はい……」
「当面は看病の必要があるだろうから、その間に今後の事をどうするかを考えて、同じ過ちを犯さない様にするんだ」
「本当に有難う御座います」
「それじゃあ、私はこれで帰らせて貰うよ」
「もう帰るんかいな?」
「私も疲れたからね」
「そうか。それなら、回復したら店に顔をださせるわ」
「好きにすれば良いさ」
私がやるべき事は全てやった筈だ。この数日起きた事件は、私が数十年抱えていた罪を償う事に成ったのだろうか。玄関のドアに手を掛け、私は振り返る事無く外に出て、懐から煙草を取り出して咥え、安住の地に成った店へと帰る事にした。
*
事件の夜から一週間が経過した。事件の翌日からTVのニュースは事件を報じたが、初日こそ大々的な報道をしていたが真相迄解明した報道が流れる事も無く、時折新情報と題して番組内で報道されるが、曜日が経過する程に下火に成る。所詮はこんな物なのかも知れない。だが、富田が映ら無い日は皆無と思える程にTVで良く見た。上層部が富田に全権を預けて処理をしているのだろう。確かに全貌を知っているのは警察機構では富田だけに成るのだろうし、報道される上で下手な情報操作をするよりも、富田に任せた方が手っ取り早いと云うのは間違えている選択肢では無い。何か有っても解雇するのは富田だけで上層部は逃げる事が出来る。無論そう云う意味合いも有るのだろうが、巧みに情報を操っている富田には感心せざる終えない。
「はい……」
「当面は看病の必要があるだろうから、その間に今後の事をどうするかを考えて、同じ過ちを犯さない様にするんだ」
「本当に有難う御座います」
「それじゃあ、私はこれで帰らせて貰うよ」
「もう帰るんかいな?」
「私も疲れたからね」
「そうか。それなら、回復したら店に顔をださせるわ」
「好きにすれば良いさ」
私がやるべき事は全てやった筈だ。この数日起きた事件は、私が数十年抱えていた罪を償う事に成ったのだろうか。玄関のドアに手を掛け、私は振り返る事無く外に出て、懐から煙草を取り出して咥え、安住の地に成った店へと帰る事にした。
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事件の夜から一週間が経過した。事件の翌日からTVのニュースは事件を報じたが、初日こそ大々的な報道をしていたが真相迄解明した報道が流れる事も無く、時折新情報と題して番組内で報道されるが、曜日が経過する程に下火に成る。所詮はこんな物なのかも知れない。だが、富田が映ら無い日は皆無と思える程にTVで良く見た。上層部が富田に全権を預けて処理をしているのだろう。確かに全貌を知っているのは警察機構では富田だけに成るのだろうし、報道される上で下手な情報操作をするよりも、富田に任せた方が手っ取り早いと云うのは間違えている選択肢では無い。何か有っても解雇するのは富田だけで上層部は逃げる事が出来る。無論そう云う意味合いも有るのだろうが、巧みに情報を操っている富田には感心せざる終えない。


