「ワシ等が居てない間に、変わった事は無かったか?」
「昏睡状態の侭だ」
ベッド脇に座り込み話し出す関の言葉に、片桐が簡素な返事を返し立ち上がる。
「俺の仕事は終わったんだろう?帰らして貰うよ」
「祝賀会の積りで酒に付き合わんのか?」
「群れるのは好きじゃ無い」
「相変らずやな」
「生き方を変える積りは無いからな」
「まあええわ。今回は色々と助かったわ」
「これで貸し借り無しだと思って良いのか?」
「構わん」
「それじゃあ、何時も通りの手筈で入金を頼む」
「明日の夕方には処理しとくわ」
「分かった」
会話と呼べる程の会話では無い言葉の応酬を終えるや、片桐は何も云わずに関の事務所を出て行く。本当に深い付き合いなのが良く分かる会話の流れだ。互いに信頼し合っているからこその流れだと思う。
私は片桐の背を見送り乍立ち上がり葵の元に移動すると、私の後を恵みも付いて来る。残りの問題は、葵の容態が良く成る事だが、こればっかりは如何する事も出来無い。ベッドで昏睡している葵の顔色は青白く、点滴だけで如何にか生きていると云うのが見て取れる。
「昏睡状態の侭だ」
ベッド脇に座り込み話し出す関の言葉に、片桐が簡素な返事を返し立ち上がる。
「俺の仕事は終わったんだろう?帰らして貰うよ」
「祝賀会の積りで酒に付き合わんのか?」
「群れるのは好きじゃ無い」
「相変らずやな」
「生き方を変える積りは無いからな」
「まあええわ。今回は色々と助かったわ」
「これで貸し借り無しだと思って良いのか?」
「構わん」
「それじゃあ、何時も通りの手筈で入金を頼む」
「明日の夕方には処理しとくわ」
「分かった」
会話と呼べる程の会話では無い言葉の応酬を終えるや、片桐は何も云わずに関の事務所を出て行く。本当に深い付き合いなのが良く分かる会話の流れだ。互いに信頼し合っているからこその流れだと思う。
私は片桐の背を見送り乍立ち上がり葵の元に移動すると、私の後を恵みも付いて来る。残りの問題は、葵の容態が良く成る事だが、こればっかりは如何する事も出来無い。ベッドで昏睡している葵の顔色は青白く、点滴だけで如何にか生きていると云うのが見て取れる。


