第十三章 顛末
狂乱の時を終え、私と関が部屋に戻ると恵達が出迎えてくれた。数時間前迄生死を賭けた時間を過ごしたと思え無い程に私の心は急速に安らいで行く。何か眼に見え無い自分の中の蟠りや罪から解放された気分だ。私は部屋の中で寝ている葵に視線を向けるが、変わらずにベッドの上で昏睡した侭だ。
部屋の中央。私達はテーブルを囲み座る。片桐は如何か分からないが、恵は色々と知りたいだろうが、何処から聞いたら良いのか分からないと云う感じで黙り込み、私も何処から話したら良いのか迷っていると、関が軽く肩を回して話し出す。
「無事に解決してきたで。これで娘さんが狙われる事は無いわ」
関が何時もの口調で話し出したのを切欠に、恵が涙を流し出す。この数日恐ろしい程のストレスに際悩まされたのだろう。心に抱えた重りの一つが取れて自然と流れる涙。事件が解決した嬉しい気持と、理不尽なターゲットにされた娘への辛い思いが言葉を失わせている。恵の涙を見た関が微かに戸惑うのが見て取れる。
「何か飲むか?」
片桐が場の空気を和ます為に立ち上がり、視線を全員に投げ掛ける。
「適当に酒を用意してくれへんか?」
「それなら買って来よう」
片桐が関の言葉を受けて酒を買いに行く。ぶっきらぼうな態度と反する様に気を回す男だ。買い物に行く片桐を尻目に、関は煙草を取り出して一服点け不味そうに煙を吐き出し乍話し出す。
「色々とあったけど一応の決着は付いた。知りたい事は仰山あるやろうけど、説明をするよりも逆に質問をしてくれた方が早いと思う」
狂乱の時を終え、私と関が部屋に戻ると恵達が出迎えてくれた。数時間前迄生死を賭けた時間を過ごしたと思え無い程に私の心は急速に安らいで行く。何か眼に見え無い自分の中の蟠りや罪から解放された気分だ。私は部屋の中で寝ている葵に視線を向けるが、変わらずにベッドの上で昏睡した侭だ。
部屋の中央。私達はテーブルを囲み座る。片桐は如何か分からないが、恵は色々と知りたいだろうが、何処から聞いたら良いのか分からないと云う感じで黙り込み、私も何処から話したら良いのか迷っていると、関が軽く肩を回して話し出す。
「無事に解決してきたで。これで娘さんが狙われる事は無いわ」
関が何時もの口調で話し出したのを切欠に、恵が涙を流し出す。この数日恐ろしい程のストレスに際悩まされたのだろう。心に抱えた重りの一つが取れて自然と流れる涙。事件が解決した嬉しい気持と、理不尽なターゲットにされた娘への辛い思いが言葉を失わせている。恵の涙を見た関が微かに戸惑うのが見て取れる。
「何か飲むか?」
片桐が場の空気を和ます為に立ち上がり、視線を全員に投げ掛ける。
「適当に酒を用意してくれへんか?」
「それなら買って来よう」
片桐が関の言葉を受けて酒を買いに行く。ぶっきらぼうな態度と反する様に気を回す男だ。買い物に行く片桐を尻目に、関は煙草を取り出して一服点け不味そうに煙を吐き出し乍話し出す。
「色々とあったけど一応の決着は付いた。知りたい事は仰山あるやろうけど、説明をするよりも逆に質問をしてくれた方が早いと思う」


