「情報の重要性には同意出来ますけどな、ワシ等とアンタとでは、立場が違いますわ」
「権力の有無だろう?」
「せや。その上でワシ等の動きに賛同して貰ったと思っとったけどな」
「騙すのは常に味方から、だろう?」
富田の言葉に私は自然と笑い声が出てしまう。
「もう良いさ」
場に張り詰め出した空気を薄める。
「アンタにはアンタの道理があると云いたんでしょう?」
「そう云う事だ」
「それで、私達に累は及ばないんでしょうね?」
「無茶をする連中を相手にする程、俺も暇じゃねえんでな」
「それを聞いて安心したよ」
「心配しなくても対立する気は無いぜ」
富田はその言葉を最後に山本の両腕に手錠を打ち込み引き摺り起す。
「お前等も乗って帰れよ」
「どう云う風の吹き回しや」
「山本の車、海に静める積りだろう?」
「別の車用意しといたけど、相乗りさせて貰いますわ」
「詳しい話は車の中でしようじゃねえか。どうせこの男は当面起きやしねえぜ」
「詳しい話でっか?」
「無駄話は良い。俺は車を退かして置くから、さっさと処理をしてしまえ」
富田はそう云い残し車を派手にバックさせるのを横目に、関も云われた通りに車をバックさせ、車のフロントを正面に向けて眼前の海へ向けて思いっ切りアクセルを踏み込み車から飛び降りる。山本の車は派手な音を響かせ乍湾内に沈んで行った。
*
街中を富田が流す。車の中は異色の取り合わせと云えるメンバーだ。犯罪者側に立つ私達と現職の刑事が手を組み一人の男を非合法的に摘発した。富田は懐から煙草を取り出して車を運転する中、関が話し出す。
「色々と考えましたけど、分からん事が多過ぎますわ。詳しい話をして貰えまへんか?」
「どの辺りを知りたいんだ?」
「ワシ等と共同戦線を張った後の行動ですわ」
「迂闊な事を云うと弱みを握られそうだ、シンプルで良いな?」
「それで頼みますわ」
「俺は真っ当な刑事じゃ無くてな。良く小遣稼ぎをする」
「それは重々理解しとりますわ」
「今回は旨味があってな、それで動いた。随分前から詐欺での被害届が出てたしな」
「裏で金を貰ったと?」
「そう云う事だ」
「権力の有無だろう?」
「せや。その上でワシ等の動きに賛同して貰ったと思っとったけどな」
「騙すのは常に味方から、だろう?」
富田の言葉に私は自然と笑い声が出てしまう。
「もう良いさ」
場に張り詰め出した空気を薄める。
「アンタにはアンタの道理があると云いたんでしょう?」
「そう云う事だ」
「それで、私達に累は及ばないんでしょうね?」
「無茶をする連中を相手にする程、俺も暇じゃねえんでな」
「それを聞いて安心したよ」
「心配しなくても対立する気は無いぜ」
富田はその言葉を最後に山本の両腕に手錠を打ち込み引き摺り起す。
「お前等も乗って帰れよ」
「どう云う風の吹き回しや」
「山本の車、海に静める積りだろう?」
「別の車用意しといたけど、相乗りさせて貰いますわ」
「詳しい話は車の中でしようじゃねえか。どうせこの男は当面起きやしねえぜ」
「詳しい話でっか?」
「無駄話は良い。俺は車を退かして置くから、さっさと処理をしてしまえ」
富田はそう云い残し車を派手にバックさせるのを横目に、関も云われた通りに車をバックさせ、車のフロントを正面に向けて眼前の海へ向けて思いっ切りアクセルを踏み込み車から飛び降りる。山本の車は派手な音を響かせ乍湾内に沈んで行った。
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街中を富田が流す。車の中は異色の取り合わせと云えるメンバーだ。犯罪者側に立つ私達と現職の刑事が手を組み一人の男を非合法的に摘発した。富田は懐から煙草を取り出して車を運転する中、関が話し出す。
「色々と考えましたけど、分からん事が多過ぎますわ。詳しい話をして貰えまへんか?」
「どの辺りを知りたいんだ?」
「ワシ等と共同戦線を張った後の行動ですわ」
「迂闊な事を云うと弱みを握られそうだ、シンプルで良いな?」
「それで頼みますわ」
「俺は真っ当な刑事じゃ無くてな。良く小遣稼ぎをする」
「それは重々理解しとりますわ」
「今回は旨味があってな、それで動いた。随分前から詐欺での被害届が出てたしな」
「裏で金を貰ったと?」
「そう云う事だ」


