「恐ろしいな」
「通常の計りでは到底考えられん事をしよったんやろな」
 私達の会話等聞こえないのか、山本は富田の言葉が信じられないとばかりに富田の足元にしがみ付く。
「アンタ、何て云ったんだ?」
「あん?お前さんには関係無いだろう、他人の会社の事なんてよ」
「どうなったんだ!」
「ふん。株式会社パーソナル電気が摘発されたって云ったんだよ」
 富田が冷笑を浮かべて山本の耳元で囁くと、山本はその場で派手に卒倒した。
「肝っ玉の小せえやろうだ」
「えらい手筈と違いまんな」
「何がだ?」
「元々は現場にアンさんが行って、摘発をする筈やろう」
「こっちは現職の刑事だぞ。確実な情報が無けりゃ意味がねえんだよ。職を失う程馬鹿じゃねえのさ」
「アンタなぁ」