「そう成るな。これで山本が何を云うても世間は信用せん、どんなに正しくても、ヤク中と云う眼でしか見いへんからな」
「凄い方法だ」
「やけど、これだけで済むとは思えんけどな」
関と言葉を交わしている間にも、富田は自分のペースで状況を進めて行く。そんな中、富田の懐の携帯が着信音を響かせる。
「俺だ」
端的な電話応対に終始している富田の顔が一気に笑顔に成る。
「良くやった。詳しくはメールで送れ」
部下と思われる電話先の相手に簡単な指示を出している。流れからして山本と別件とは思えない。富田は私達の知らない所で何らかの下地を打っている。その上で、保険としての証拠を積み上げる。恐ろしい男だ。
「株式会社パーソナル電気って会社が詐欺で摘発された様だ。どこの阿呆か知らんがペーパー商法で荒稼ぎだとか」
富田が一人で呟くのを聞き、関が唸り声を上げる。
「どうした?」
「パーソナル電気は山本の会社や。フロントには兄が立っとるが、実権はそこで転がっとる山本が握っとるんや」
「つまり……」
「富田が何らかの方法で摘発しよったんや」
「そんな事が可能なのか?」
「令状無しやと、どれだけ証拠品を押さえたとしても裁判では排除されるんや。やけど、今迄の流れを考えればそんな阿呆な事はせんやろう。そう成ると、かなりな豪腕で強制的に捻じ込んだと思うで。短期間でかなり用意周到な罠と下地を打ちよったんや」
「凄い方法だ」
「やけど、これだけで済むとは思えんけどな」
関と言葉を交わしている間にも、富田は自分のペースで状況を進めて行く。そんな中、富田の懐の携帯が着信音を響かせる。
「俺だ」
端的な電話応対に終始している富田の顔が一気に笑顔に成る。
「良くやった。詳しくはメールで送れ」
部下と思われる電話先の相手に簡単な指示を出している。流れからして山本と別件とは思えない。富田は私達の知らない所で何らかの下地を打っている。その上で、保険としての証拠を積み上げる。恐ろしい男だ。
「株式会社パーソナル電気って会社が詐欺で摘発された様だ。どこの阿呆か知らんがペーパー商法で荒稼ぎだとか」
富田が一人で呟くのを聞き、関が唸り声を上げる。
「どうした?」
「パーソナル電気は山本の会社や。フロントには兄が立っとるが、実権はそこで転がっとる山本が握っとるんや」
「つまり……」
「富田が何らかの方法で摘発しよったんや」
「そんな事が可能なのか?」
「令状無しやと、どれだけ証拠品を押さえたとしても裁判では排除されるんや。やけど、今迄の流れを考えればそんな阿呆な事はせんやろう。そう成ると、かなりな豪腕で強制的に捻じ込んだと思うで。短期間でかなり用意周到な罠と下地を打ちよったんや」


