ステアリングを切り倉庫街の一角に潜り込む。辺りは貸しテナントだけが乱立している。私自身この街に住んで随分経つが、こんな場所が在ったのは始めて知った。視線の先には一際大きい建物が見える。あの場所を通らずには、この一角の奥深くに入る事は出来無い様だ。ヘッドライトの先にゲートが見えて来た。関は突破する気が無いのか徐々にスピードを落として停車すると、明かりの中に人影が見える。
「すまんけど少しだけ奥使わせて貰うで。後ろの車もワシの知り合いや」
「あいよ」
簡素な挨拶を交わすと、関は車のスピードを乗せる。顔パスの所を見ると旧知の仲の様で、この状況下で選んだ場所と云う事は、口を割る恐れは無いと云う事だろう。
人気の無い倉庫街。ヘッドライトが暗闇を切り裂き、関は闇の濃い場所へ濃い場所へと車を向ける。背後からはゲートを締める音が響き、耳障りな軋んだ音が木霊する。事前に下地を打っていたのだろう。ゲートを閉めてしまえば倉庫街に入って来る事は出来無い。
「すまんけど少しだけ奥使わせて貰うで。後ろの車もワシの知り合いや」
「あいよ」
簡素な挨拶を交わすと、関は車のスピードを乗せる。顔パスの所を見ると旧知の仲の様で、この状況下で選んだ場所と云う事は、口を割る恐れは無いと云う事だろう。
人気の無い倉庫街。ヘッドライトが暗闇を切り裂き、関は闇の濃い場所へ濃い場所へと車を向ける。背後からはゲートを締める音が響き、耳障りな軋んだ音が木霊する。事前に下地を打っていたのだろう。ゲートを閉めてしまえば倉庫街に入って来る事は出来無い。


