「どう云う事だ!」
「山本はん。アンタはそんな口先だけの取引で、どれだけの被害者を出して来たんやろうな?」
「なに!?」
 関が巧みに揺さぶりを掛ける。言葉の駆け引きのペースは完全に関が握っている。
「随分と派手に動いてた見たいやな」
「知らん!」
「まあ良いわ」
 関が会話を切り上げるとばかりにスピードを上げる。景色がグングンと流れて行く。湾岸線。倉庫街に差し掛かっている。私は男が饒舌に成ったのを見計らい、精神を揺さぶる関の恐ろしさを改めて感じさせられる。
「目的地や」