「厄介な事に成り出した」
背中越しに声を掛けるが、関は不機嫌な顔で煙草を咥えて一服吸い出す。その間も横の男は黙り込んだ侭だ。
「どうする事も出来へんからな。悠也の言葉を信じるしか無い。対立するなら、そん時は考えるしかあらへんわ」
「随分と割り切っているね」
「甘さを残したら生き残る事は出来へんからな。なあ後ろに座っとるオッサン。いや、山本洋二はんやったな」
関が始めて男の名前を口にし、男は狼狽の気配を隠す事無く呻き声を上げる。
「何故、私の名前を……」
「さあな」
「何が狙いだ?金なら幾らでも積むから助けてくれ!」
「そら景気がええ話や」
「こんな危険を冒すんだ……一億か?二億か?それだけ有れば働か無くても喰えるだぞ!」
「取引かいな?」
「悪い話じゃ無いだろう?金は有って困る事は無い……それで手を打とうじゃないか」
「何もせんと金をくれるなら考えたるわ」
関が惚けた口調で山本を煽る。適度な期待でも持たせて遊ぶ積りなのだろう。
「何もしないで良い。この事も黙って置く……後ろの車も仲間か?それなら三億でどうだ?それなら一人辺りの取り分は一億だ。文句無いだろう?」
「せやな」
「商談成立だ。今直ぐに引き返してくれ」
「それは、山本はんの身の振り方が終わってからやな」
背中越しに声を掛けるが、関は不機嫌な顔で煙草を咥えて一服吸い出す。その間も横の男は黙り込んだ侭だ。
「どうする事も出来へんからな。悠也の言葉を信じるしか無い。対立するなら、そん時は考えるしかあらへんわ」
「随分と割り切っているね」
「甘さを残したら生き残る事は出来へんからな。なあ後ろに座っとるオッサン。いや、山本洋二はんやったな」
関が始めて男の名前を口にし、男は狼狽の気配を隠す事無く呻き声を上げる。
「何故、私の名前を……」
「さあな」
「何が狙いだ?金なら幾らでも積むから助けてくれ!」
「そら景気がええ話や」
「こんな危険を冒すんだ……一億か?二億か?それだけ有れば働か無くても喰えるだぞ!」
「取引かいな?」
「悪い話じゃ無いだろう?金は有って困る事は無い……それで手を打とうじゃないか」
「何もせんと金をくれるなら考えたるわ」
関が惚けた口調で山本を煽る。適度な期待でも持たせて遊ぶ積りなのだろう。
「何もしないで良い。この事も黙って置く……後ろの車も仲間か?それなら三億でどうだ?それなら一人辺りの取り分は一億だ。文句無いだろう?」
「せやな」
「商談成立だ。今直ぐに引き返してくれ」
「それは、山本はんの身の振り方が終わってからやな」


