車内から乾いた音と紅い光が見え、私が居た場所に擦過音が走る。フルフェイスなので視界が悪いが、私は迷う事無く銃を向けてニ発立て続けに発砲する。角度的には足を狙っている。車内で絶叫が響く。視線を男に向けると拳銃は床に転がっている。私は素早くバイクを手前に倒し、ドアを開けて中の男を引き摺り出す。男は絶叫を上げ乍も抵抗するが、追加でもう一発足に銃弾を撃ち、悶える男の腹を蹴り付ける。これで当面は動けない筈だ。バイクからはガソリンが溢れ出している。視線を反対側に向ける。関が一人を相手に格闘中だ。この場は関に任せれば良い。ターゲットの男は完全に何が起こったのか把握する事が出来ずに震え上がっている。私はバイクに付けている鞄から一リットルのペットボトルをニ本取り出し、その内の一本のペットボトルから出ている導火線に火を点け、私達が乗って来た車に駆け出し後部座席に配置する。所要時間は二分。残り一本のガソリンを、ボンネットを開けエンジンに振り掛け視線を上げる。関が相手にしていた男達は二人共KOされている。
「OKや」
「OKや」


