私は珈琲を啜り溜め息を付く。如何対処する積りなのだろうか。
「今回は相手の裏を取ったり襲われたり後手に回ったりもしたけど、どうにか綺麗に片付ける事が出来そうでな。その辺りは富田に動いて貰っとるんや」
「具体的には、どう云う動きなんだい?」
 私が率直な疑問を唱えると、関が視線を向けて話し出す。
「簡単な事や。警察機構を使えば終わりや」
 拍子抜けする。それなら私達がこうして集まる必要は無い。だが、関はその辺りを見透かすかの様に話し出す。
「話は最後迄聞く物やで。今回の場合、相手が表の顔を持っとるから、その表の顔から攻め込む為に警察機構を使うんやけど、普通では先ず無理や。準備期間が必要やし、強制捜査等は滅多にやらん。強制をする場合は、かなり深く根を張り乍一発で持って行く事が前提やからな。証拠不十分でそんな事をしたらエライ騒ぎに成るわ。令状が無い状態でどれだけ物的な証拠を押収しても、証拠物品からは削除されるのが落ちやからな。この辺りは専門的に成るから割愛するわ」
「証拠品から削除?」