コックを回し湯の温度調節をし乍全身に湯を浴びる。気持が良い。心の蟠りもそうだが、全ての問題が氷解して行く様な感じだ。乱雑に全身を洗い、頭を徐々に覚醒させて行く。恵親子が抱えている問題が今日で本当に解決するのだろうか。否。解決をするんだと自分に云い聞かせる。意志が揺らいでは上手く行く筈の物でも失敗する。全てを今日起きる事態に身を預ければ良い。後は何とでも成る筈だ。バスルームに写っている私は、久し振りに生きていると云う実感を味わっている顔に成っている。
―大丈夫だ
私は自分に云い聞かせバスルームを出ると、関が云った通りに、真新しい服や下着が用意されていた。バスタオルで水気を拭い下着を着け、黒のスラックスと白いワイシャツを着て鏡を見る。随分と老けた物だ。だが、老いが必ずしも悪い訳では無い。表面上は年老いているが、今日の私の精神レヴェルは二十歳代に迄立ち返った気分だ。どちらかと云うと、今迄の方が老成していたと云える。吹っ切れた。その一言で十分だ。私はドライヤーで髪を乾かし、皆が居る部屋に戻る成り片桐が軽く笑みを浮かべる。
「随分こざっぱりした様だな」
―大丈夫だ
私は自分に云い聞かせバスルームを出ると、関が云った通りに、真新しい服や下着が用意されていた。バスタオルで水気を拭い下着を着け、黒のスラックスと白いワイシャツを着て鏡を見る。随分と老けた物だ。だが、老いが必ずしも悪い訳では無い。表面上は年老いているが、今日の私の精神レヴェルは二十歳代に迄立ち返った気分だ。どちらかと云うと、今迄の方が老成していたと云える。吹っ切れた。その一言で十分だ。私はドライヤーで髪を乾かし、皆が居る部屋に戻る成り片桐が軽く笑みを浮かべる。
「随分こざっぱりした様だな」


