片桐が大きなトランクを部屋に持ち込むと、恵が視線を反らした。何が起こるのか大体の予想は付く。
「少しだけ手伝ってくれるか?」
「分かった」
断る事は出来るが、厄介事を押し付けている事もあり、私は頷くと防音の部屋のドアを開ける。鼻を突く腐臭。人の形をした肉塊とでも呼べば良いのか、完全に魂の抜け殻に成っている。片桐はトランクを開けると、私にソッと何かを手渡して来た。
「素手で相手をする連中じゃ無いだろうからな。俺からの餞別だ」
堅く小さいがズッシリと重みがある。見た事はあるが実際に手にするのは始めてだ。
「S&WM40だ。使い方は映画の様に引き金を絞れば発射されるダブルアクションだ。命中度は落ちるが慣れてないアンタにはこの方が良さそうだ。これが銃弾の予備。後、あのオッサンの分も用意してある。本来なら、あのオッサンから物騒なブツは仕入れたりするが、今回は逆転している。全てが後手に回っているな」
「少しだけ手伝ってくれるか?」
「分かった」
断る事は出来るが、厄介事を押し付けている事もあり、私は頷くと防音の部屋のドアを開ける。鼻を突く腐臭。人の形をした肉塊とでも呼べば良いのか、完全に魂の抜け殻に成っている。片桐はトランクを開けると、私にソッと何かを手渡して来た。
「素手で相手をする連中じゃ無いだろうからな。俺からの餞別だ」
堅く小さいがズッシリと重みがある。見た事はあるが実際に手にするのは始めてだ。
「S&WM40だ。使い方は映画の様に引き金を絞れば発射されるダブルアクションだ。命中度は落ちるが慣れてないアンタにはこの方が良さそうだ。これが銃弾の予備。後、あのオッサンの分も用意してある。本来なら、あのオッサンから物騒なブツは仕入れたりするが、今回は逆転している。全てが後手に回っているな」


