片桐の方が深い関係だと云うのは会話の流れで分かるが、物凄く簡素な話し方をする男だ。昼間の仕事が何か分からないが、相当に頭が切れるのを察するに、裏に近い表の仕事か、何処かの企業の役員だろう。着ている服も、何気に着こなしてはいるが、ブランド品だと云うのが分かる。だが、そのブランド品に着られている雰囲気は全く無い。
「それで、さっきの質問だが和さんは何を?」
「アイツの得意分野の一つに、言葉で人間を壊すと云うのがあるんんだ。ソイツを始めたのさ」
「人間を壊す?」
「言葉の仮令だ。平たく云えば、人格を壊すと云うのが正しいだろうな」
カチンと、ジッポーで煙草に火を点けた片桐が薄っすらと笑みを浮かべる。その笑みは、人の心の奥底をゾッとさせるには十二分な笑みだ。人はそこ迄冷徹な笑みを浮かべる事が出来るのだと思わされる。
「アイツの大体の生業は知ってるんだろう?」
「ああ」
「アイツの屋号の、自然・科学・心理学研究所って云う冗談見たいな名前だが、案外そうでも無くてね。オールラウンダーなんだよ。全ての知識部分で、下手な専門家よりも専門的でね。その中の一つに心理学があるが、アイツはその方法論を習得した上で、逆説論に使うんだ」
「冗談の屋号だと思っていたがね」
「大半はそう思うさ。だが屋号の通りだ。情報網も、下手な情報屋よりは正確だ。その上で、依頼人の心の隙間にスッと入るのさ」
「ほう」
ポトリと灰皿に煙草の灰が落ちる。そのタイミングを察したかの様に思い切り煙草を吸い込み、紫煙を吐き出し乍片桐は話し出す。
「それで、さっきの質問だが和さんは何を?」
「アイツの得意分野の一つに、言葉で人間を壊すと云うのがあるんんだ。ソイツを始めたのさ」
「人間を壊す?」
「言葉の仮令だ。平たく云えば、人格を壊すと云うのが正しいだろうな」
カチンと、ジッポーで煙草に火を点けた片桐が薄っすらと笑みを浮かべる。その笑みは、人の心の奥底をゾッとさせるには十二分な笑みだ。人はそこ迄冷徹な笑みを浮かべる事が出来るのだと思わされる。
「アイツの大体の生業は知ってるんだろう?」
「ああ」
「アイツの屋号の、自然・科学・心理学研究所って云う冗談見たいな名前だが、案外そうでも無くてね。オールラウンダーなんだよ。全ての知識部分で、下手な専門家よりも専門的でね。その中の一つに心理学があるが、アイツはその方法論を習得した上で、逆説論に使うんだ」
「冗談の屋号だと思っていたがね」
「大半はそう思うさ。だが屋号の通りだ。情報網も、下手な情報屋よりは正確だ。その上で、依頼人の心の隙間にスッと入るのさ」
「ほう」
ポトリと灰皿に煙草の灰が落ちる。そのタイミングを察したかの様に思い切り煙草を吸い込み、紫煙を吐き出し乍片桐は話し出す。


