「富田なら現職の刑事やし、今回の件には少なからず関心を抱いとる様やしな。その辺りは後で話をしたらええわ」
 関はそこで会話を切り上げるかの様に立ち上がり、片桐に視線を向ける。
「車なら裏手に止めてある。行くなら早い方が良い」
 片桐がスーツから車のキーを取り出し、すっと視線を外に向けたのを切欠に、私は葵を連れ出す為に二階へと行く事にした。