関が冷静な分析結果を口にする。内容だけを聞くとまだ何とか出来る段階と云う結論に行き着くが、その状態に戻す迄には色々な障害が多過ぎる。
「それで、和さんは今後の動きをどう見る?」
「ワシが相手側の立場やとしたら、ゲームを監視する為に娘さんの周りに蝿をちらつかすな」
「蝿?」
「撮影する人間や。感覚のズレた人間が主催しとる平たく云えば遊びやろう。それやったら、途中経過や壊れて行く様を知ろうとするやろな。やけど、その辺りはもう手を打ってある」
「どんな手段なんだい?」
「恐らくこの状態も監視されとると考えて間違い無いわ。その上で、蝿を捕らえる為に人を雇うとる。結果は時期に出るやろう」
 関はそこで会話を止めて珈琲を一口啜る。矢張り見張られていると考えて間違いは無さそうだ。私が相手側の人間だとしても、間違い無く同じ事を考えるだろう。完全な心理戦と裏の読み合いに成っている。
「しかし、見張られていると成るとどう対処する?」