そのときだった。 「一体誰だ……俺の城で騒ぎたてる奴は…」 ――ダレ―…? 「捕って食ろうてやろうか。」 ~~っ誰ーーー??!! 突然、背後から聞こえた声。 何で? 今、この家は私のもの。 他に人なんて――いないはずなのに。 「あ?何だ、小娘か。」 「……しかも、人間。」 私は耳を塞いだまま、息をするのも忘れた。 怖くて恐ろしくて、 後ろを振り向くことができない。