濡れた髪の毛を払おうともせず、 女性は凜に促されたとおりに階段を上る。 その様子を下でドキドキしながら見ていると、 ふと彼女の横顔が真上に来た。 至近距離で見ると、やっぱり女性…のように見えるが 頭上の喜代がぽつりと呟く。 「…わーぉ。」 それが一体どんな意味を持っていたのかは分からないが、 尋ねることはできなかった。 「オイ。」