ぴょん、とベッドから降りた俊太くんが、あたしの前に立った。


「……ごめんなさい。……ありがとう」


「……ううん。俊太くんに怪我がなくてよかった」


思わず泣きそうになったから、ごまかすように俊太くんを抱き締めた。



「ねーちゃん、イタイ……」

抱き締めたままちらっと直樹くんを見ると、なんだかお父さんのような優しい笑顔を浮かべていた。