自分の隣りに俊太くんを座らせると、目線を合わせてゆっくり話し始めた。



「里佳が怒られてるのは俊太のせいだってわかってるよな?」

「直樹くん……っ」


「俊太だって自分のことはちゃんとわかってるはずだ。

人に心配かけちゃダメだってわかってるだろ?

里佳だって意地悪で言ってるんじゃなくて俊太を心配して言ってるんだ。

それはわかってるよな?」


「うん」


「じゃあ、この前のことはちゃんと仲直りできるよな? さっきのことはちゃんとありがとうって言えるよな?」


「うん」