「なんでって決まってんじゃん。沙羅がお前に愛想尽かしたからだろ?」 不敵に笑いながら俺を見る成見 「沙羅もいらねぇ―って言ってたし…。お前に返すわ」 [チャリン] 床に落とされた指輪が円を描きながら周り、止まる 「じゃあそういうことだから。」 そう言ってあいつは少し笑みを浮かべながら、教室を出ていった 身体が凍ったように動かない… やっとのことで、ゆっくりと指輪に手を伸ばす 「ははっ…情けねぇな俺……」 指輪を握った手が小刻みに震えていた バカだよな―…… 本当に俺ってバカ………