結局朝も、沙羅の目を見ることが出来ないままマンションを出た 「はよ―。」 「…………」 「お―い。彗―。」 「…………」 「彗ッ!!」 「うわっ…なんだ……。薫か……」 「なんだとはなんだよ!!」 ボーとし過ぎて、教室に着いたのさえ記憶が曖昧だった 「なんかあったのか?」 席に座った俺に話しかけてくる薫 「いや…別に……」 あったはあったけど言いにくい……