「私が忘れたままだったのなら、どうしてそのままにしておいてはくれなかったのです・・・私は間違いなく幸せだったのに!あなただってそうだったのでしょう?
私は貴方に見つけてもらえたこと、貴方を忘れたまま貴方と出会えたこと、貴方に愛してもらえたこと、全て、全てに感謝していたのです!それを、それを貴方という人は・・・!
何故、そんな大事なことをお一人で、勝手に決めてしまわれるのですか・・・どうして、私に話してくれなかったのですか・・・それは、貴方だけの問題ではないと思うのです。それに私は、貴方に甘やかされるばかりでも、貴方の妻なのでしょう?どんなに頼りなくても、たった一人の妻なのでしょう?
そんな貴方の企みに私は全く気付きもしないで、貴方の意地悪に引っかかってばかりの私はそれに見事引っかかって、悪魔のささやきに体を心を奪われ、貴方を手に駆けるところだったのですよ!
尋を撃った時のピストルだなんて・・・なぜそんな縁起の悪いものを持ち続けたのです!とっとと捨ててしまった方がよかったのですそんなもの!
結果的に私は心に傷を負って、貴方は体に傷を負っただけですみましたけど、私は貴方がいないと駄目なのですよ!
貴方に愛されることが、貴方を愛し甘やかすことが、私の生きがいなのです、私の生きがいを壊さないでくださいな!」
一気にそこまで言うと、はぁ、と息をつかずにはいられないくらい自分が興奮しているのがわかった。
今まで私だって捨てられなくて尋からもらった首飾りを取っておいたのだから、紅藤様のことは言えた義理ではないのかもしれないけれど、そんなこと棚の上にあげた。
常はいけないことだろうとは思うけれど、今はそうしてもいいと、何故か自信を持って思ったから。
*
私は貴方に見つけてもらえたこと、貴方を忘れたまま貴方と出会えたこと、貴方に愛してもらえたこと、全て、全てに感謝していたのです!それを、それを貴方という人は・・・!
何故、そんな大事なことをお一人で、勝手に決めてしまわれるのですか・・・どうして、私に話してくれなかったのですか・・・それは、貴方だけの問題ではないと思うのです。それに私は、貴方に甘やかされるばかりでも、貴方の妻なのでしょう?どんなに頼りなくても、たった一人の妻なのでしょう?
そんな貴方の企みに私は全く気付きもしないで、貴方の意地悪に引っかかってばかりの私はそれに見事引っかかって、悪魔のささやきに体を心を奪われ、貴方を手に駆けるところだったのですよ!
尋を撃った時のピストルだなんて・・・なぜそんな縁起の悪いものを持ち続けたのです!とっとと捨ててしまった方がよかったのですそんなもの!
結果的に私は心に傷を負って、貴方は体に傷を負っただけですみましたけど、私は貴方がいないと駄目なのですよ!
貴方に愛されることが、貴方を愛し甘やかすことが、私の生きがいなのです、私の生きがいを壊さないでくださいな!」
一気にそこまで言うと、はぁ、と息をつかずにはいられないくらい自分が興奮しているのがわかった。
今まで私だって捨てられなくて尋からもらった首飾りを取っておいたのだから、紅藤様のことは言えた義理ではないのかもしれないけれど、そんなこと棚の上にあげた。
常はいけないことだろうとは思うけれど、今はそうしてもいいと、何故か自信を持って思ったから。
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