飛べない鳥

じゃあ菊地唯は特別なのか?


どうしたんだ?


菊地唯の顔が頭に浮かぶ度、胸が苦しくなり、息が出来なくなる。


こんなの初めてだ…


この感情は何なのだろう?

こんな感情が俺にあるなんて知らなかった。



答えを見つけ出すため、
俺はある人に電話をかけた。


あいつならプロだから分かるはず。



──プルッ…プルル…



俺はそいつが電話に出るのを待った。



でもなかなか声が聞こえない。


『は?』


全く繋がる気配なし。


俺は電源ボタンを押し、
携帯をベットの隅の方に投げた。


『バカ響』


俺は隣の部屋へと行く。


この部屋はCDコンポや、パソコン、本棚がある部屋だ。


俺は聞きたいCDを選び、コンポに入れた。



プレイボタンを押すと、
流れてくるメロディー。


俺は寝転び、その唄を聞いていた。