だんだんと部屋の中から光というものが消えていく。

もうすぐで夜が訪れようとしていた。


この部屋も間もなく、
俺の心の色と同じ真っ暗な色になるだろう。


俺はその色になるのを待った。


突然、ベットの上で充電されていた携帯が鳴り出した。


俺が好きな歌手の唄が鳴り響いている。


俺は充電器がささった状態で電話に出た。



『遥斗~?今から出て来れるか?』


『…響?何で?』


電話をしてきたのは、無駄にハイテンションの響からだった。


まぁ、響ぐらいしか電話してこないのだが。


『今から、中学の奴らが集まるらしいからさ!お前も来いよ?』


『俺が行くとでも思ってんの?行くわけねぇじゃん』

人間が大嫌いな俺には無理な話だ。


中学の奴らなんて、
どのように接していいか忘れてしまった。


よく一緒にいた奴らには会いたいと思うが、
わざわざ会いに行きたいとも思わない。


俺の答えはもちろんバツ。