飛べない鳥

俺達は次から次へと絶叫系の乗り物ばかり乗り、昼になる前にはすでにダウンしていた。



ベンチに座り、気分が良くなるのを待っていた。



『つっ疲れたね?』



『そうだな…』



唯は青ざめた顔で俺にひきつった笑顔を見せてきた。


唯と初めてのデートだったのに…


こんなのってありかよ?



俺は近くにあった自動販売機まで行き、冷たいジュースを2つ買い、唯に渡した。



『あっありがと…』



唯はジュースを受け取り、一口だけ飲んだ。



ポケットに財布を入れようとした時、何かが引っ掛かり、財布が入らなかった。

俺はポケットの中を探ると、ポケットの中から一枚のあの写真が出てきた。


唯に見せたいと思った写真。



俺は唯にその写真を見せた。



『…綺麗な写真…』



『だろ?俺のお気に入りなんだ。四ツ葉のキーホルダーの次にな』