飛べない鳥

『響はそれでいいわけ?そのうち先生に彼氏が出来たら、お前は辛いんじゃねぇの?今を大切にした方がいいんじゃねぇの?なぁ?』


俺が言葉を発しても響はひとつも反応しない。


俺はそんな意気地無しの呆れて教室に戻ろうとした。


『お前達何してるんだ?HR始まるぞ?』



俺達に話しかけてきたのは、俺達の副担の柳原先生だった。



『何で柳原?』



朝のHRはいつも佐藤先生なのに、何で今日は副担なんだ?




『佐藤先生は、夏風邪で休みだ。お前達早く教室に戻れ。欠席にするぞ?』



休み?
じゃあ先生は今家で一人ってことだよな?



俺はもう一度響を見た。


響も俺の方を見ていた。


そして響に《行け》という合図を送った。




『響、行けよ。後悔したくなかったら行ってこい』



響は頷き、立ち上がり廊下を走って行った。




頑張れ…響──……