飛べない鳥

大人は人の気持ちを無視して身勝手な行動をとっていいのかよ?



よくねぇだろ?
だから大人は信用出来ねぇんだ。



『こんな関係?なんだそれ。今まで付き合ってきたじゃねぇか』



俺は先生を睨んだ。
先生はそんな俺に怖がったのか、俺と目を合わさない。



『だめなの…私先生でしょ?こんなことバレたら、響君も私も学校から追い出されちゃう…響君には将来があるでしょう?』




『響はそれでも良かったから先生と付き合ったんじゃねぇのかよ?先生は響の気持ちはどうでもいいわけ?』



先生は黙ってしまった。

廊下を通る生徒が俺達を見ていく。



先生はそれでいいわけ?

好きなら、先生と生徒なんて、歳の差なんて、
どうでもいいじゃん。



大事なのは…気持ちだろ?



『先生は響の事好きだった?』