飛べない鳥

『お前バカだろ?』


俺はバカな発言をする響を鼻で笑った。


そして部屋を明るくするため、電気をつけた。


一気に明るくなる部屋。


もう外は真っ暗だった。



『嘘じゃねぇって!まじだって!!信じてもらえないなら先生に電話代わろうか?』



『信じるけど…なんでそんなとこにいるわけ?』



俺は冷蔵庫からレモンティーのペットボトルを取りだし、蓋を開け、ラッパ飲みをした。



『先生が部屋に誘ったんだよ!これってチャンスじゃねぇ?』



響の喜ぶ顔が目に浮かぶ。

幸せそうだ。



『ふ~ん…まぁ頑張れよ』


『任せろっ!あっあとでお前ん家寄るから!つか泊まりに行くし』



『…何しにだよ』



俺はペットボトルの蓋を閉め、元にあった場所に戻した。



『自慢話?』



『…来るな』



『来るなって言われても行くから!じゃあな!』



─プツ…ツーツー……