それから時間は進み 授業はあっという間に終わった。 「稀依ッ、お弁当食べよ」 亜樹は手にお弁当を持ちながら あたしに話し掛けてきた。 「ごめんッ、 あたし今日お弁当じゃないの。だから購買で買ってくるね!!」 「わかった!いってらっしゃ〜い」 「すぐ来るね、いってきま〜す!」 あたしと亜樹は言葉を交わした後 あたしはもうダッシュで教室を出た。 …のに 「稀依!!」 という結希の声で体は 勢いを止めた。