とりあえずこのテスト前のありがた迷惑、もとい厄介極まりない補習から逃げ出せれば私はそれでいい。 「照れなくてもいいんですよ?」 「、…誰が。」 「那都さんが。」 「ふざけないで―…」 「ふざけてませんよ。」 "だって私たちキスまでした仲じゃないですか" しれっとそんな、聞き捨てならない言葉を、人畜無害な笑みで吐き捨てる。 またこんの男は…っ!