徐々に迫り来る整った顔に、だんだんピントが合わなくなっていく。 それでも美しいとわかるお顔ってどんだけだよ……。ありえん。 「あ、あの誰かくるんじゃ…」 そうだ、誰か来たらどうしてくれるんだ。 間違いなく首吹っ飛ぶぞ。お先真っ暗だぞ。 「安心してください。僕がそんな失態を犯すわけないじゃないですか」 「あ、あは、ですよねー」 「当然です」 ああ、その自信はどこからくるのだろうか。