ブーブー…


鞄の中の携帯が震えた

開けてみると

秀からだ


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図書館に今すぐ来い

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なんとも素っ気ないメール

でもそこが秀らしいんだけどね


携帯を閉じ教室を出て小走りで図書館まで急いだ


図書館につくと


あれっ?

誰もいない


周りをキョロキョロ見渡しても秀の姿がなかった


今すぐ来いって言ったクセに…そう思いイスに座ろとした時だった


いきなりぎゅっと甘い香に包まれ放心状態の私

パイプのイスがミシっと音を立て私の背中にもう1人の誰かの身体


「会いたかった…」


香、声で誰だかわかった

「秀?」