学校を出たあたし達は、 帰り道の公園の中へはいった。 そしてぶらんこに座る。 「あたしさぁ、 佑太君は早緒梨の事が好きなんだと思うよ」 少しぶらんこを揺らしながら、 奈津美が言った。 「ありえないよ」 今日会ったばっかだし、 それにあたしの事、 何にも知らないんだから。 「早緒梨はさぁ、 もうちょっと自分に自信持ちなよ。 持ちすぎても駄目だけど、 早緒梨はもってなさすぎだよ」 "自分に自信" あたしには程遠い言葉だ。 .