バンドの部員は約6名。中3が1人・中2が3人・中1が2人。


俺以外は、みんなバンド経験者だった・・・。


ちょっと不安があったのだが、バンドをしたいと言う気持ちは、誰より大きかった。


中1は下っ端のため特にする事はなかったのだが、


もう1人の中1・・・瀧本 秋は自分のギターを持ち込み、勝手に練習をしていた。


そして、先輩たちと仲良くなって一緒に音合わせをしたり、


流行の曲をバンド用にカバーしたり・・・とっても楽しそうだった。


時々、秋と話したりもしていた。秋はきさくな奴でいつも笑わせてくれた。


そして、俺はバンドのヴォーカルとして活躍した。


特別に歌がうまいって訳ではなかったが、


楽器を弾ける訳でもないし、第一楽器すら持っていない。


・・・と言う事で、今は先輩とヴォーカル2人・ギター1人・ベース2人・ドラム1人。


最初に作った曲は、とてもすがすがしい感じがした。


その歌詞は、中3の先輩が好きな言葉をただ繋げてみただけのモノだった。


これが、意外にみんなの心をつかんだのだった。


先輩は”季節”の関連する言葉が好きだったらしい。


曲の歌詞にこういうのがあった・・・