千草は近くにあった椅子に座って、音楽に耳をすました・・・。


「じゃあ・・・聞いて下さい。〜〜〜」


その曲は、さっき聞いたものと同じような気持ちにさせてくれた。


曲が終わり、1人で拍手した・・・。


「すごぉい!。歌うまいですね。それに・・・メロディーもかっこ良くて。
 私、この曲好きです。」


ベタ褒めしている千草に少年が言った。


「ありがとうございます。俺の名前は、千葉夏樹です。」


「ドラム担当の桜井茜夜でっす!。」


「ベース担当の香住雛莉でーすっ。」


「ギター担当の木下林檎ですぅ。」


『せ〜のっ、”ブロッサム・スカイ”です。お見知りおきをっ。』


自己紹介をしてくれた。千草も自己紹介を始めた・・・。


「私は、竹原千草です。高2です。特技は・・・とくにないです。」


「俺たちも高2だよ!。奇遇だなぁ〜。」


なんと!!同じ学年だった。千草は首を傾げながら、


”こんな人たちいたっけ〜??”と思っていたのでした。