「キャー。ねぇ来たよっ!」 「今日もカッコイイっ!」 女の子たちがざわざわっと騒ぎ出す。 そこへ現れたのはもちろん佐々くんと直人くんだった。 「よっ。」 「さっ佐々くん!」 あたしの肩ごしに 後ろから顔を覗かせる佐々くんに ドキッと心臓が跳ねる。 「美咲...お前なんつー順位...」 「う....」 もうそれ以上言わないで。 「いいの!あたしの夏休みは補習でいっぱい思い出づくりするんだからっ。」 あたしは強がって フンッと鼻から息を吐き出した。